vol.10  記憶に残る暮らし

26年間暮らした京都を飛び出して海外へ出てから、

いろんな暮らしを経験しました。


オーストラリアでは、

シドニーでの言葉の通じないルームシェアのあと、

自転車とともにバックパッカーズホステルを渡り歩き、


アメリカのアリゾナ州では、

プール付きジム付きのアパートでルームシェアしたり、


そのあとは住所不定(!?)になっていたり...



日本の2DKのアパートでも暮らしました。

そして、団地とめぐり逢いました。

(くわしくは、【代表のプロフィール】をご覧ください。)


 

屋根があってよかった。 

というレベルから、

田舎だとこんな優雅に暮らせるのか! 

というレベルまで体験した私ですが、

ふとした時に思い出すくらしは、

オーストラリアのパースにあるバックパッカーズホステルの中庭。

 


朝からコーヒーを飲みながら本を読み、

その宿で知り合った仲間が起きてきたら、話したり、何処かへ出かけたり、

夜はそれぞれご飯を作り、ときにはみんなで作り、

ビールを飲みながら、一緒に過ごす。


そんな暮らしです。

 

アリゾナにいたときも、思い出すのは豪華な設備のプールやジムではなく、

同じ町に暮らす日本人が、部屋で集まって飲んでいる場面。

(実は妻とはそこで知り合いました。)


なにをする訳でもなく、ただ食べて飲んでただけでしょう。

なにをしていたかは忘れましたが、みんなの笑っている顔は覚えています。


 

 

その二つの記憶に共通しているのは、

誰かと一緒にいる場面だということ。

記憶に残るのは、ひとりじゃなく、

誰かと一緒の暮らしです。



どんな部屋か、どんな町か、

ということは暮らしを考える上でとても大事なことですが、

それ以上に大事なことは、

どんな人と一緒の時間を過ごすのか、ということ。

 


3年前、団地に暮らし始めてから出会った人たちは、

30歳以上も年上の方がほとんどです。

そんな方たちとの日々は、確実に私を変えていっています。


これまでに味わったことのない学びの日々。

「団地をよくしたい」という答えの無いような課題に取り組んでいる人たちです。

この人たちとの暮らしは、きっと何年経っても思い出すことでしょう。

 

 


「どんな人と出会うのか。」

 

それが、暮らしの場の大きな魅力だと考えます。

そういう目で、暮らしの場としての団地を見ると、

なにが団地の魅力であるかが見えてきます。


私にとってその魅力は、

世代を越えた出会いがあること。

そこから学べることは決して少なくありません。


特に、これまで同世代と関わることがほとんどだった若い世代にとっては、

これ以上ない学びの場です。

 

会社に入れば、上司や先輩はたくさんいます。

でも、団地で出会う人たちは、年上ということを尊重こそしますが、

あくまでも対等の立場です。


自分に足りない部分は認めつつ、自分の意見は伝える。

そんな関係性です。

それは私たち世代にとってだけではなく、彼らにとってもプラスです。


私たち世代にとって、彼らが異質な存在であるように、

彼らにとって、私たち世代は異質の存在です。

異質な存在だからこそ、そこから学べることがたくさんあります。

 

だとすれば、一番大事なことは、

お互いに、相手の異質な部分を認め合うことではないでしょうか。


違うことを排除するのではなく、認める。

そこから何かが始まっていくような気がします。

 

 


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