vol.3  モノの整理と団地

今回は、整理収納について学んだからこそできる、

かなり独特な見方で、団地を見てみました。



日本人は本当に「収納」が上手です。

少しの隙間を見つけてはモノを収めようとします。

隙間収納や突っ張り棒の活用など、本当に頭が下がります。


しかし、本当に必要なことは「収納」以前のこと、「整理」なのです。


「整理」とは、「不要なモノを取り除くこと」と言われます。

言い換えれば、「自分にとって必要なモノを見極めること」です。


この「整理」をせずに、新しいモノをどんどん手に入れ続けると

部屋はどうなるでしょうか?

いくら収納技術を駆使しても、モノがあふれ、最後は汚部屋になり、

快適な暮らしを送ることはできなくなってしまいます。


限られた空間の中で快適に過ごすためには、

空間にとっての、そして自分にとっての、

最適なモノの量を理解することが大切です。


また、

手に入れようとしているモノは本当に必要なモノか?

それを手に入れる時には、今持っているものを手放せるか?

手に入れるモノはそれが使えなくなる時まで

しっかりと手入れをして使い尽くせるか?


これらができなそうなモノであれば、手に入れない。


それを心掛ければ、

自分にとって大事なモノだけに囲まれた、

快適な生活を送れるようになります。




日本と住宅、特に集合住宅についても同じことが言えます。


日本では、狭い土地に技術を駆使して高層のマンションを新築しています。

2010年末時点で、全国のマンションストックは571万戸あり、

今後も年間10万戸以上もの新築マンションが

供給され続けていくと予想されています。


現在でも空室があるにもかかわらず、

何故まだ新築が必要なのでしょうか?

しかも、これから住む人はどんどん減っていくこの時代に。


新しいマンションを好む人達は移り住むかもしれません。

その時、空いた部屋はどうなるのでしょうか。


住む人も無く、使われることなく朽ちていく、

そんな部屋がこれからも増えていくのでしょうか。




使わなくなったから捨てます、と簡単にできないのがマンションです。

既に持っているモノを捨てることもできないままに、

新しいモノを手に入れる。


そんな日本という部屋の将来は...

誰も使わない、管理もされないマンションであふれる汚部屋でしょうか。



 

さて、部屋がモノであふれてしまう理由のひとつは、

持っているモノを捨てずに、新しいモノを手に入れることです。


モノが捨てられない典型的な理由の一つに、

「捨て方がわからない」ということがあります。


そうならないためには、

買う時に捨てる時の事も考えてみることが有効です。


万が一要らなくなったときに、自分にはそれが捨てられるか?、

最期まで面倒をみることができるか?を考えます。


捨てられないなら買わないぐらいの気持ちでいることが大事です。


では、いらなくなった(人が住まなくなった)マンションは、

どうやって処分すればいいのでしょうか? 


マンションも、捨て方がわからなかったり、

捨てる時の事を考えていないのであれば、

もう建てるべきではないと、私は考えます。




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