vol.8  資産価値って?

「資産価値を上げる」


不動産、特にマンションにおいて、良く耳にする言葉です。

しかし、私には今一つピンとこない言葉でした。


住むところの資産価値って何でしょう?


「資産」とか「価値」という言葉には、お金のイメージがあります。

ということは、売るときにいくらで売れるか?ということなのでしょうか?

でも、住むところの価値は、そんなものではないような気がします。


ご存知のように、古い団地の値段は、どんどん下がっていきます。

それは、この日本という国の不動産マーケットの中では、

避けられないでしょう。


なぜなら、不動産の価値は、

築年数と駅からの距離、都会へのアクセスの良さ、

などで測るようにできているので。



ずっと腑に落ちないまま過ごしてきましたが、

最近になって、ひとつの答え(のようなもの)に出会いました。

 

先日、うちの団地の管理人さんと話をしていると、

「以前勤めていたマンションでは、

管理組合は資産価値を守るために必死になっていた」

という話題になりました。


私がすぐに「資産価値を守るってどういうことですか?」と訊くと、

少し考えてから、

「コミュニティを守る、ということでしょう」

という答えが返ってきました。


私はその答えにすごく納得出来ました。


「資産価値=コミュニティ」


コミュニティは、人の集まりであり、少し拡大して解釈すると、


「資産価値=そこに住む人たちとのそこでの暮らし」


という風にも受け取れます。

そしてそれは、私にとって、最も大切であり、

たくさんの人に知ってもらいたいと思っているものでもあります。




そんなことがあってから数日後、

ルームシェアが出来るようにリノベ中の団地で、

部屋を見学したいというお話がありました。


その団地で発行している広報紙に、

ルームシェアについての記事を寄稿していたので、

それを見た同じ棟の住人の方が興味を持って、

連絡してきて下さいました。



2~3人でいらっしゃるのかと思っていると、

いらっしゃったのは女性7人!ちょっと驚きました。


よく話を聴いてみると、

ルームシェアはこれまでなじみのない住み方なので、

いったいどんな人が住むことになるのか、

その団地での暮らしがどうかわっていくのか、に不安だったようです。


私が、その団地の暮らしの良さを理解してくれる人に住んでもらう、

という話をすると、安心して下さいました。

 

彼女たちは、決して新しい若い入居者を拒否しているわけではなく、

なじんでいきたいが、どう接していいのかわからず、

戸惑ってしまうそうです。



私の役目の一つは、

そういう元の住人とあたらしい住人をうまくなじませることだと、

改めて感じた出来事でした。


そして、先の「コミュニティを守る」ということを

実践している彼女たちが住んでいるあの団地は、

安く売られてはいるけれども、

やはり私にとっては資産価値が高い団地だと再認識しました。



残念ながら、団地の値段がこの先劇的に上がることは難しいでしょう。

でも、何をもって、「資産価値が高い」とするのか、

値段だけではない部分にも目を向けてみてください。


きっと自分が住んでいる団地のことを、見直すと思いますよ。



 

 


【団地活性マーケティング】のページへ戻る