vol.1 初めてのセルフリフォーム①~団地選び

 誰でも初めて取組むことには怖さを感じると思います。当然です。やり方もわからなければ、やったことがある知り合いも周りにいない。プロに頼めばいいんだけれど、どうしても自分でやってみたい。私もそんな1人でした。そんな自分でやってみたい派の為に、建築士でもなく、工事の経験もない素人の私が好きな部屋を手に入れるまでに経験したことを書いていきます。これで少しでもあなたの不安が小さくなれば幸いです。

 

団地選び

 まずは住みたい団地を選びましょう。不動産のサイトや不動産屋さんなどで情報は手に入ります。住むエリアと予算、広さ等からいくつか広報となる物件が出てきます。私は最初、不動産のサイトで5件選び、1人で見に行きました。その後不動産屋さんに4件ほど紹介してもらいまた1人で見に行きました。

 

 見に行く時は、いきなり不動産屋さんとは行かずに、自分で十分に見て回る方が良いでしょう。不動産屋さんは部屋の中しか案内してくれません。そして、古い団地選びで重要なのは、部屋のなかよりも、敷地、建物の管理、周辺の環境です。

 

 部屋はリフォームできますが、敷地、建物、周辺は自分ではどうしようもありません。また、物件のチラシからも全く伝わってきません。今住んでいるところもそうでした。物件チラシを見ても全く魅力を感じなかったので、見に行かずに済ませるところでしたが、たまたま時間が余ったのでちょっと寄ってみたらびっくりでした。いい意味で裏切られることもあります。なので、まずは自分の目で確かめましょう。

 

 団地の中を歩きながら、建物の外壁や、植栽の管理、ゴミ置き場、自転車置き場、掲示板や道路などがきれいに手入れされているかをチェックします。あとは、その場所で感じる自分の感覚も大事にしてください。どこにも悪いところはないけど、なにか嫌な感じがする場合は避けた方が無難でしょう。自分の感覚は意外にあたりますよ。

 

 その団地のコミュニティが活発かどうかは、なかなか判断がしづらいところです。外で話をしている人がいたら、話しかけてみるのもいいでしょう。管理事務所や集会所を覗いてみたり、管理人さんに直接聞いてみるのもいいですね。最近は集会所などを利用してカフェなどを開催するところもありますので、そういう取り組みがされているところは安心です。団地の生活に関する情報を団地側が積極的に発信していれば、選ぶ方はもっと選びやすいのですが、今はまだそういう状況になっていません。これからそういう動きを広げていきます。

 

 住みたい団地が決まったら、次は部屋の見学です。

 

 


vol.2 初めてのセルフリフォーム②~内見

 住みたい団地が決まったら、部屋の中を見せてもらいましょう。私の場合は、最初不動産屋に電話をした時には、「あの部屋は、売れてしまいました」なんて返事が返ってきて、「じゃあ、また違うところが売りに出たら教えて下さい」なんて感じで、とてもがっかりしました。でも、その数日後に、「あの部屋がまた売りに出ています」という連絡を受けて、早速見に行くことになりました。

 

 今思うと、あれも不動産屋の手だなと思います。逃がした魚は大きいということを狙っているのでしょう。これで買わないとまたすぐに他の人が買ってしまうかも、とか、あんまり値切っても無駄かも、とか思わせたかったのでしょう。そんな手には乗らないぞ!と思いつつも、実際、もう一度売りに出た時は嬉しかったです。

 

 なにはともあれ、部屋の中に入れました。緊張する一瞬です。図面を見ていたので、ある程度イメージがあったのですが、実際見ると違って見えます。玄関に入ったときの雰囲気や、天井の低さが実際の印象に与える影響は大きいです。

 

 中を見る前に、どんな風にリフォームするかのイメージを数種類持っておくと良いですね。それらに関して、実際の部屋を見て何ができそうで何ができなそうかの判断ができます。前もって考えられないという方は、中を見たときに、最低どこがコンクリートの壁で、壊すことができないかということをチェックしておきましょう。また、床や天井、壁などの下地がどの程度傷んでいるのか確認しておくとよいですね。あとは、たくさん写真を撮っておくことです。

 

 正式に購入して鍵をもらうまでは、部屋の中には要る為には不動産屋に同行してもらうことが必要です。まだ、元のオーナーの持ち物ですので、勝手に出入りはできません。話をすれば見せてもらえるのですが、その手間が面倒なので私はしませんでした。ですので、内見の時にできるだけの情報を集めておくのが良いでしょう。写真に写っていれば判断できることも多いので、写真には映らない様な所を中心にチェックしておくとよいでしょう。

 

 私は、リフォームのイメージはできていなかったのですが、7割方は買うことを決めていたので、部屋を見た後に、奥さんとどんな風に間取りを変えられるか近くのファミレスで話して、購入を決めました。良くそんな短時間で決めたなあと思います。正直な事を言うと、その時はコンクリートの躯体というものの存在も知りませんでしたし、その時二人で話をしていたリフォームは実はできないという事もわかっていませんでした。リフォームについては、ある程度の勉強はしておいた方が良いと思います。もしリフォームを依頼するところが決まっているのなら、内見の時に同行してもらって、いろいろ教えてもらいましょう。