vol.3 初めてのセルフリフォーム③~プラン作りと解体

リフォームする上で、必ずやりたいことがいくつか決まっていました。押し入れはなくす、和室はフローリングにする、バランス釜の風呂は取り換えて給湯機も交換する、トイレと洗面所の間仕切りはなくす、キッチンと洗面はつくってもらう、天井は二重にする、などです。なるべく安くあげたかったために、出来る作業は自分でする、施主支給もする、などという、今思えばちょっと困った客だったなと思います。でも、こんな素人にちゃんと付き合ってくださったリフォーム屋さんありがとう。結局4社お話して、一番話を聞いてくれたところにお願いしました。

 

間取りのプランは、本当に悩みました。どうしたら、広く、使いやすくできるのか、動線や風通しなんかも考えつつ、しかも安くしたい。考えるのは大変ですが、一番楽しい時間じゃないでしょうか。私が考える使いやすさは、それぞれの部屋のつながりです。あまりに一部屋一部屋が独立していると移動が面倒だなあと思ってしまいます。入ってまた同じところから出るのが嫌で...二つ出入り口がある方が風も抜けていけると思うんですよね。廊下も極力減らした方が、使える面積が増えますし。

 

また、部屋を広く見せる為には、でこぼこがない方が良いですね。シンプルな箱が一番広く感じられます。あとは、家具などを置くにしても、床と壁の見えている面積を広くする、背の高い家具は圧迫感があるので極力使わないなど気をつけるといいと思います。収納に関しては、またいずれ詳しく書きますが、選択と集中、使うところに使う物を置けるように、といったところが大事でしょう。

ということで、間取りの After になります。

解体については、押し入れ解体、間仕切り撤去、壁紙はがし、クッションフロア、カーペットはがし、洗面台、キッチン解体などの作業をやりましたが、一番つらかったのは、天井のグラスウールです。最上階の5階なので、断熱の為にあるのですが、あの押せばへっこむぶかぶかしているのが非常に嫌で「はがします」と張りきってみたものの、チクチクがすごいんです。レインスーツとマスクで防御してもすきまから入ってきて、チクチクチクチクするんです。あれはやめた方がいいですよ。二度とやりたくない作業のひとつです。しかも、二重天井にするのは結構お金がかかります。その割にぱっと見の変化があまりないという項目でした。次は、何か違う方法を考えたいと思っています。

 

今回は、解体しながら、構造を学びながら、プランを考えるという状態でした。段取りも何もあったもんではないですが、自分でやってみるとすごく学ぶところは多いです。道具も、のこぎりとバールとドライバーとハンマーくらいで作業出来てしまうので、時間が許せば節約のためにもやってみるといいと思います。くれぐれも安全にはお気を付け下さい。

 

 


vol.4 初めてのセルフリフォーム④~タイル貼り 

 悩んだ末に間取りが決まりました。そして、自分ではやらない部分の工事をお願いする工務店も決まり、自分でできる解体の作業も終わりました。あとは、工事が終わるのを見計らって、フローリングやタイル、珪藻土などの資材を発注し、内装の作業をするだけです。

 

 

 最初の作業は、キッチンのタイル貼りでした。タイルのシートをどんな風に貼るかをあらかじめ決めてから貼り始めます。うまく収まるように基準のラインを決めるのに悩みます。張ること自体はそんなに難しくはない、といいながらもかなり時間がかかりました。くしべらというボンドを均等な厚さで塗るヘラの存在も初めて知り、ボンドを塗りすぎてタイルの間からはみ出してきたりしながらの作業でした。それでも次の日の工事予定であるクッションフロア貼りに間に合わせないと工務店に迷惑がかかってしまうので必死です。夜は終電近くまで作業をして、朝は始発近くでやってきて作業の続きをし、なんとか間に合わせることができました。

 

 タイルを張るときの注意点は、

1. 基準のラインをしっかりと決める

2. くしべらを使って、ボンドを均等の厚さでのばす

ボンドの塗りすぎは禁物です。はみ出してきたボンドは見た目が悪いだけでなく、ボンドが多いと、乾くのが非常に遅くなり、いつまでもタイルが固定されず、目地も入れられなくなります。

3. 目地材は、団子状にして目地に押し込んでいきます。しっかりと詰め込んでください。

そして、必ずグローブをしてください。目地材はアルカリ性なので手がものすごく荒れてしまいます。

4. 目地材は乾ききる前にタイル表面についた余分を拭き取ってください。乾くと取れなくなります。

5. 目地材の硬さは、よく耳たぶ位という風に言われますが、それってどのくらいか?って感じです。作業した感じでは、しっかりと押し込んでいけるようなら問題はないと思います。

 

 一回やると慣れてしまって、いろんなところに貼りたくなります。洗面所やキッチンカウンターや玄関のたたきなど。DIYでもちゃんとした仕上がりに自分でも驚くと思います。それほど難易度は高くはないので、小さな家具などから始めて、慣れるといいかもしれませんね。